可愛いぐうたら少女と
イチャイチャしまくり!?
大事な子との日々を、もう一度――
雷鳴轟く豪雨の夜。
光兵(こうへい)は禁断の行為に手を染めようとしていた。
目の前の解剖台には少女の身体が横たえられているが、
その肌は白蝋のようで、まるで死体のようだ。
全身には生々しい縫合痕がミミズのようにのたくり、
不器用な人間が作ったぬいぐるみのような状態だった。
天井に吊り下げられた白熱灯がチカチカと瞬く中、
光兵は緑色に発光する液体が入った注射器を手に取る。
彼の手は自然と震え出していたが、
それを必死に抑え込むと、
少女の身体――心臓に向けて一気に突き立てていた。
それは神の領域を侵す、禁断の業。
命なきものに命を与える業。
すると少女の身体には、
ゆっくりと温もりと柔らかさが戻り始める。
続いて人形のようにギクシャクと口が開くと、
掠れた声が零れる。
「あ……たし……は……。あた……し……は……」
少女の手を握り締めながら、光兵が応える。
「ああ、ああ。君は……君の名前は……未莉亜だよ」
その顔に浮かんでいたのは溢れんばかりの歓喜。
禁断の行為に手を染めた異端者とは思えない、
純粋な喜びだった。



















