大願のため、
王国一の
美獣調教師(ビーストテイマー)を
目指せ
クルスは大怪我を負った際に、過去の記憶を失った男。
言い知れぬ焦燥感に苛まれ、それから逃れる様に用心棒の様な仕事をしながら
各地を放浪していた。
そんな彼が出会ったひとりの「獣人」、灰猫族の「ク口エ」
自分の部族を皆殺しにした仇を探し求め、彼女もまた、各地を彷徨っていた。
クロエは提案する。
「自分を美獣(ビースト)として調教し、王都で行われている大闘技大会の勝者を目指せ」
そこには自分の仇もやってくるかもしれない。
お前は、失われた過去を取り戻すことが出来るかも知れない、と。
クルスはその提案を受け入れ、奴隷という歪な形の同志と共に、
闘いの中に身を投じていく事になる。